20日(2010年12月)行われた菅vs小沢会談は、案の定、決裂に終わった。菅首相から対決モードを変え、何らかの妥協策の提示があるのかもと見られていたが、菅は感情むき出しに小沢元代表に政倫審出席を迫ったという。
「ここまでこじれる問題だったのかという気がしてならない」(司会の赤江珠緒アナ)
「あいつら『脱小沢』で支持率狙い」
会談直前、小沢は「15分で席を立つ」と周囲に漏らしていたが、結局1時間半に及んだ。
「脱小沢」の旗を降ろせない菅と、稚拙な政権運営も含めて「脱小沢」でカタをつけようとする首相に反発する小沢。会談途中で感情むき出しになった菅が、小沢が検察審査会の起訴議決後に記者に語った「国会で決めた決定に従う」との発言を官邸スタッフに持ってこさせ、突き付ける一幕もあったという。
会談後に小沢から電話があったという鳩山前首相がその内容を記者に語った。
「相当、菅総理は感情を前に出されて問い詰められたようです」
同様に小沢から電話があった輿石民主党参院議員会長はもっとあからさまだ。
「菅さんは壊れたテープレコーダーみたいだ。あいつら(菅執行部)はもう1回『脱小沢』をやれば支持率が浮かび上がると思っている」
ここまで来ると、もはや修復不可能な関係と言える。
赤江が「これからどうなるのでしょうか」と問うと、三反園訓(テレビ朝日コメンテーター)が次のように解説した。
「今日(21日)からが本格的な闘い。菅さんはこのままでは政権はダメになり、活路を開くためには小沢さんを排除するしかないと決めた。証人喚問に小沢さんは応じないだろうから離党勧告。これをやらないとリーダーシップを問われ、通常国会で辞めざるを得なくなる。小沢さんが出ていく党分裂の可能性も出てきた」
年明け早々から政界は国民不在の一寸先は闇の世界に突入か。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト