首相が『一兵卒』に政倫審への出席を直談判する菅・小沢会談。「いったいどちらが追い込まれているんでしょうかね~」と司会の赤江珠緒アナが口火を切った。
昨日(2010年12月19日)、3年ぶりに「たちあがれ日本」の与謝野馨・共同代表と小沢・民主党元代表が囲碁対決した。勝負は小沢の逆転勝だったが、記者から菅首相との会談についてを聞かれた小沢は、「岡田幹事長からこのあいだ話がありました。まだ総理の方からは連絡ないですが…」と余裕たっぷりの表情で答えた。
強制起訴受けて離党勧告
一方、政倫審への出席を拒否されることが確実視されているなかで、菅首相があえて直談判に及んだ真意はどこにあるのか。テレビ朝日コメンテーターの三反園訓が次のように解説する。
「菅さんが小沢さんと会談するということは、この責任のすべてが菅さんということになって、岡田さんではなくなった。菅さんは引くに引けなくなった。
菅さんは1月に予想される小沢さんの強制起訴の時点で、小沢さんに離党勧告を突き付けたい。そのための環境づくりをやっている」
作家の吉永みち子は「政権の座にどうしても居なければいけないという思いはどちらも同じぐらい強い。結局は来年の国会がどうなるか、追い詰められているのは総理の方だと思う」と話す。
経済アナリストの森永卓郎は次のようなうがった見方をする。
「挙党体制を組むために菅さんが取り得る手段は、小沢さんが一番希望している仙谷官房長官を切って、小沢グループを味方につけるしかないと思う。バレないような密約を結ぶんじゃないかという気がする」
菅首相にそんな腹芸ができるとは思えないが…
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト