今週になって意気盛んな菅直人首相。その女房役の仙谷官房長官は16日(2010年12月)の記者会見では、総理の「リーダーシップ」を何度も口にした。
「なぜ急に?」「真意は?」と司会の赤江珠緒アナもいぶかる。
仙谷のリーダシップ連発は、前日に記者から「どれだけリーダーシップを発揮したか」と問われたが即答できず、宿題となっていたのに応えたもの。会見では「総理のリーダーシップによって…、高く総理のリーダーシップが評価されたわけです」など、わずか14分間に14回も「リーダーシップ」を口走った。さらに、その具体例として26項目を挙げた。
ところが、仙谷が挙げた具体例は、まだ行っていない「沖縄訪問」のスケジュールや「TPP推進本部設置」「韓国併合100年の総理談話まで入っている。
小木逸平アナも「細かく項目を挙げていましたが、どれだけリーダーシップを発揮したのか分からない部分が結構あります」
リーダーシップ自画自賛
タレントの松尾貴史「リーダーシップ発揮は、本当は受け手側が判断するもの。内側が、あれもこれもと言うのは…」
テレビ朝日解説委員の三反園訓は仙谷の真意を「『目立ちすぎ』とか『仙谷総理』などと揶揄された。『そうじゃない』と強調したかったのでは」という。
「これまでは仮免許」と言っていた菅も、今週から「本免許」モードに入ったのか意気盛ん。では、小沢元代表の政倫審招致問題はどうするか。今週末に、リーダーシップを試されるヤマ場がが来る。菅が「私が説得する」と発言したという話に、スタジオは「やっと若葉マークですか」。