電通総研が高校生に将来なりたい職業を聞いたところ、1位が「公務員」で20%。2位は「大企業の正社員」で19%だった。また、「日本の将来を不安に思う」が86%。電通総研は、いまどきの高校生はゆとり教育を受けた世代だが、ゆとりがなく堅実志向らしいと分析している。
安定志向、ゆとり教育
「はー」と深いため息ついた司会のみのもんたは、「公務員だの大企業の正社員だのが1位、2位じゃ、日本の将来も危ういよ!」「ダメダメ、情けない」とダメ出しの連続である。
「われわれの報道で公務員バッシングの記事が日々出てるが、それでもなりたいというのは、ほかに夢がないということなのか」と金井辰樹・東京新聞政治部次長。
「可能性無限な高校生が、受動的に日本の将来を不安に思うんじゃなく、自分たちがなんとかこの日本をよくしていこうと、能動的に思ってもいいのにと思います」とはスポーツプロデューサーの三屋裕子。
若者バッシング的なコメントが続くなか、コーナー出演者中で一番高校生に年齢が近い若手の井上貴博アナは、「安定志向はダメだと言われ、私も言われる立場だが、内心は熱い思いを秘めているのがわかりませんか?」などと懸命に反論。「ゆとり教育、ゆとり教育とバカにされることもあるが、結果を出して見返しましょう!」と若年層に呼びかけた。しかし、当の井上の様子からは、まるで知性が感じられないのが多少気がかりではある。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト