フィギュアスケート「グランプリファイナル」に初出場で表彰台(銅メダル)に上がった村上佳菜子選手(16)。北京から帰ってきた13日(2010年12月)、来年3月の世界選手権に向け「ショート、フリーでノーミスを達成したい」と新たな抱負を語った。
スタジオは、「浅田真央のトリプルアクセルのような『必殺技』はまだ見出していないようですが…」(小木逸平アナ)、「第2の真央ちゃんに」(大澤孝征弁護士)と期待が膨らんだ。
グランプリファイナルのショートプログラムで、村上はノーミスの自己最高得点を出し3位につけた。フリーは3回転フリップで踏み切りが遅れて失敗したが、その後にコンビネーションを変えた3フリップ、2トゥルーフのリカバリーを見事に成功させて2位に。総合では2位のコストナーとの差は0.01点だった。
ミスをリカバリーした凄さ
村上の演技を北京で見ていた荒川静香(トリノ五輪金メダリスト)も、「あのリカバリーで今回の大会で彼女のすごさを感じた」という。
村上はあどけない表情で「ずっと目標にしてきたショートとフリーをノーミスすることを達成したい。世界選手権に行けたら行きたい」と、年明けに向けた抱負を語る。
荒川は「勝っていくことで追われる立場になった時、プレッシャーとどう闘うか」がいずれ課題になるという。16歳に少女がそうしたプレッシャーに立ち向かう姿もフィギュアの魅力か。
いまや欠かせない冬の祭典に、司会の赤江珠緒は「冬はスケートを見るものという感じになりましたね」と語った。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト