クリスマスイブまで10日。今年のクリスマスプレゼントは贅沢路線だそうだ。「とくだね!」はデパートや宝飾店、ホテルで傾向を探った。
まずケーキ。銀座のデパートには色、形さまざまなケーキが並ぶ。すでに予約の受付が始まっているが、北欧のホワイトクリスマスをイメージした6300円など、4000円から6000円台のものが人気という。
冬の女性のおしゃれといえば、ファー。ここでも例年は2万円前後が売れ筋だったが、今年は4万8000円の品物が一番のヒット商品。宝飾店でも100万円台のネックレス、イアリング、ペンダントが毎日のように売れていく。
高級ホテル予約サイトによると、今年の24日の予約状況は昨年に比べて2.4倍。24日が金曜日、25日が土曜日と曜日に恵まれたことも要因のようだ。新宿のホテルがスイートルームに泊まる1泊40万円のクリスマスプランを設けたところ、24日から26日まで予約で埋まっているというから驚く。
「1点豪華主義」「自分へのご褒美」
今年の消費動向について日本総研の専門家は、ふだんは節約するが、いざという特別のときは思い切って使う「1点豪華主義」になっているという。キーワードは「自分へのご褒美」。高級品売り場に30歳代から40歳代の女性が1人でやってきて、自分のためのプレゼントとして買っていくのだという。1年頑張ったのだから、と奮発するわけだ。背景には長く続く不況による節約疲れがあるというが、コメンテーターの竹田圭吾(ニューズウイーク日本語版編集長)は「40万円あったら、何回、焼肉を食べに行けるかなあ」と、おじさんらしい感想を漏らしていた。