地方議会選や首長選で負けが続く民主党だが、12月12日(2010年12月13日)投開票が行われた茨城県議選も民主党が惨敗した。対立を通り越して、抗争へとエスカレートしている民主党にとって、この惨敗で何が始まるのか。
定数65人に対し、自民党は33議席を獲得、民主党は6議席だけだった。民主党は過半数の議席獲得を目指していたが、逆風を受けて候補者も集まらず23人を擁立したのがやっとの有り様だった。
敗因について、民主党の藤田幸久参院議員は「失言問題や法案の成立が少なかったこと、民主党に対する不安感などトータルの風が原因だった気がする」と述べた。
惨敗の責任をめぐり、小沢元代表らが菅執行部への批判を強めることは必至。これに対し、菅執行部は13日に開かれる党役員会で小沢元代表の政治倫理審査会招致を決めたい考え。小沢元代表が招致を拒否すれば離党勧告も辞さない強気の構えという。
岡田幹事長は勘違い
ジャーナリストの鳥越俊太郎が次のような持論を展開した。
「(惨敗の原因は)基本的には小沢さんの『政治とカネ』の問題が主たる原因ではないと思う。尖閣諸島や北方領土の問題、マニフェスが守られていないなど、いろんな問題で国民の期待にちゃんと応えていない。小沢問題はそのうちの一つで、岡田幹事長は小さな問題を何か勘違いしている」
作家の吉永みち子「『政治とカネ』は小さな問題とは思っていないが、ただこれが決着したところで、まだ(仙石官房長官らの)問責決議が残っており、逆風の流れを変えられない。やらねばならないことがどんどん棚上げされていく」
こうなったら大連立でも、政界再編でも何でもいい。やるべきことをきちっとやってほしいというのが国民の本音だろう。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト