斎藤佑樹(22)の日本ハム入団の経済効果は52億円といわれているが、この何日かでさらに増えたらしい。きのう(2010年12月9日)札幌ドームで行われた入団会見には、ファン8000人が詰めかけ、斎藤も余裕の「トーク」をみせた。
この日早朝のドームは気温1度 という冷え込みだったが、会見は午後3時というのに、午前7時にはすでに長い列ができていた。早い人は午前4時すぎに来たという。
ファンは新千歳空港でも出迎え、「北海道へようこそ」と声がかかる。テレビも5局が中継するなど、北海道はちょっとしたお祭り騒ぎ。ドームでの単独会見は2003年の新庄剛志以来だが、ファンの数は4倍だった。お年寄りまでが「佑樹がんばれー」
そんな中、学生服姿で現れた斎藤は、「北海道のファンのみなさま、こんにちは。 東京都の早稲田大学から来ました投手です」と口を開いた。隣には、ドラフトで斎藤を引き当てた藤井純一球団社長。その印象を聞かれると、すかさず「持ってるな」と笑わせ、4年前の甲子園の決勝戦で、田中将大(現楽天)の駒大苫小牧を破ったことをあげ、「北海道の人は嫌な気持ちで迎えたんじゃないか」とまた笑いを誘う。ウィットに富んでいる。
その田中については、「大先輩だと思っています。早く追いつきたい」。田中はこの日、年俸2億円プラス出来高払いで契約更改、札幌ドームの中継も「やってましたね」と余裕。斎藤の年俸は1500万円だ。憧れは「ダルビッシュ有投手。日本のエースですから」
背番号18のユニフォームに着替えて現れたマウンドで、梨田監督に向かってプロの第一球を投げた。
負けることで成長
司会の加藤浩次「スポーツ紙5紙が1面トップですよ。ファンの層も広い」
テリー「駒大苫小牧のこと言ったでしょう。『そんなことないよー』って声がかかって、温かいなあ」
八代英輝(弁護士)「プロは自然体でしゃべれるから、笑いが取れる」
はるな愛(タレント)「空港で待ってた女の子の気持ちわかるなぁ」
テリー「王さんが言っていたんだけど、10勝8敗くらいじゃないかと。その負けたとき何と言うかだね。ファンはそれで彼と一緒に成長できるんじゃないか」
ファンはともかく、負けることで彼が成長するのは確かだ。