海老蔵釈明会見「一世一代の大芝居」
こうした相手の反撃に警戒感を抱いたのか、海老蔵は12月7日、午後8時から緊急記者会見を開き、自分が「被害者」であることを釈明したが、これがすこぶる評判が悪いのだ。
新潮は「一世一代の大芝居」と小見出しをうち、こう書いた。
<「酩酊状態だった。記憶が曖昧なところもある」「お互い酔っていた。介抱していたようには見えなかったかもしれないが、介抱していた。非常階段はおりたような気がする」などと、酔っていたことを理由に曖昧な答えに終始したのである。(中略)「(暴行事件のきっかけをつくったのは)自分ではない。(自分自身は)暴力はふるっていない」(中略)といった言葉を連ね、自分はあくまで『完全な被害者』と強く主張したのである>
会見に出てきた海老蔵は、左目の充血に当夜の面影を残してはいたが、外形的には腫れも引いており、緊張はしていたのだろうが、いい子を演じきったが、テレビを見た人間の多くは、何だ騒がれているほどたいした怪我ではなかったなと、しらけた感じを持ったのではないか。
新潮は追われているRを匿っていたとされるAVプロダクションのオーナーを直撃している。彼は「あいつは間違いなく、9日の木曜日に出頭する」と話し、暴走族の元リーダーも、同日、警察に被害届を提出するというのだ。
そうなれば、世にも不思議な歌舞伎役者と元暴走族との情報バトルは第2ラウンドに入るが、海老蔵が隠しておきたい事が白日の下に晒されることになるかもしれない。
「週刊朝日」は、元暴走族側は海老蔵攻撃を続ける一方で、弁護士を立てて示談交渉していると報じている。暴力団の大組織の名前まで出して、海老蔵側からハンパではないカネを取ろうとしているというのだ。
「示談が成立すれば、得たカネの一部は組に上納されるだろうから、これも看過できない。犯人隠匿に加え、恐喝容疑で、C(新宿を根城にしている広域暴力団傘下の構成員=筆者注)だけでなく組への捜査も視野に入れている」(四課関係者・朝日)
民暴に強い弁護士を味方に付けた海老蔵だが、無期限謹慎が解け、晴れて舞台に上がれる日まで、まだまだ茨の日々が続くようだ。