ファストフード最大手のマクドナルドが宅配サービスを始める。20日(2010年12月)から東京・用賀インター店で試験的にスタートし、半年で都内10店舗に広げる。その結果次第で全国展開という計画だ。
担当者は「ライフスタイルの多様化で、マクドナルドに来ない方にも宅配はポジティブに働く。ベースの拡大につなげたい」という。店舗が近くにないオフィスや子育てで外出できない主婦らがターゲットだ。
「スッキリ!!」スタッフがマックの店で聞いた。
「朝マックが家で食べられる? 超いいですね」(女性客)
専用ダイヤルで24時間サービス
宅配ではすでにケンタッキー・フライドチキン、モス・バーガーがやっている。モスは6分の1の205店舗で導入していて、前年比150%の伸びという店もあるそうだ。ケンタッキーは30年の実績がある。
マックはバイクに専用のデリバリー・バッグをつけ、「温かいものは温かく、冷たいものは冷たく」という。
ただ、料金は最低金額を設定するか、配達料とするかは目下検討中。10店舗のテストで決めるという。
マックの宅配は日本以外では韓国、台湾、シンガポール、エジプトなど20か国で行われている。デリバリー・バッグはそこで開発されたもので、ソフトクリーム以 外ならOKという。配達員は独自の制服、店舗には専用ダイヤルを設け24時間サービスになるという。
キャスターのテリー伊藤「あとは量ですね。モスなんかも『2人前以上』となってる」
「利用者にはうれしいことですが」と加藤浩次。
ワタミCEOの渡邊美樹はさっそくそろばんをはじく。
「日本は宅配が難しい国。ひとつは人件費が高いこと。海外ではチップで成り立っている。それがないから、金額でいくら以上とするか、配達料をとるか。大口の子供会とか運動会とか、会社の会議とかいうのならいいが…。本当のビジネスのど真ん中にはならない」
テリーは「会議のときなんかいいね。近いし」なんてもうその気になっている。用賀と都心のビジネス街でどんな違いが出るか。面白い実験にはなりそうだ。