早稲田の斎藤佑樹投手(22)がきのう(2010年12月6日)、日本ハムと仮契約し、学生服姿で会見した。背番号は18。
「エースナンバーなので、付けさせてもらう以上は、それを全うしていい成績をおさめたい」
契約金は1億円、年俸はルーキーの上限である1500万円プラス出来高払い5000万円という破格の契約内容だった。本人は「ゼロの数え方がわからなかったのでちょっとびっくりしました。最高の評価をしていただいて、すごく嬉しくおもってます」という。
この木曜日に、札幌ドームで単独の入団会見を行う予定だ。「1日でも早く北海道の皆様には、ユニフォームを着て活躍している姿を見てほしいなと思っています」と、これは大変な殺し文句だ。
北海道ではすでに「斎藤フィーバー」が始まっている。街の声も「嬉しいです。がんばってください。応援してます」「北海道をどんどん盛り上げてください」
レストランなども「斎藤」や「背番号18」にひっかけて、「310gの祐ちゃんウエルカム・ハンバーガー」や「焼き肉700円を特価310円」「サケのホイル焼き600円が180円」などがあふれているという。
契約金1億円は安すぎる
この経済効果をご苦労様にも計算した人がいて、これが宮本勝浩・関西大学大学院教授。はじき出したのは「52億5045万円」。内訳は観客数の増加が約21億円、キャンプ・オープン戦約7億円、グッズ売り上げ・広告収入などが約9.5億円、その他の波及効果が約14.5億円。
教授は「有名な新人を計算したことがあるが、だいたい30~40億円。50億に届いた人はありません」という。
その手始めが9日。札幌ドームのスタンドを無料開放して、ファンにセレモニーを公開するという。
キャスターのテリー伊藤「金額はともかく、春をもってくるとか、感動をもってくるとか、そういうものは あると思う。自分の人生をダブらせたり…」
経済人の渡邊美樹(ワタミCEO)は「契約金1億円は安い」
「安いですか」と司会の加藤浩次がかなりマジ。
渡邊「球団は確実に経済効果でもうけますからね。もっと上げてもいい」
加藤「あれは規定で決まってるんでしょう」
渡邊「球団を守るためでしょうが」
テリーは「スーパースターは4億、5億でもね。来年活躍すれば…」
加藤「さらに経済効果が続く」
プロの水がそんなに甘くないことはだれもが知っている。ハラハラさせるのも、経済効果のうちか。