「毎日、毎日、このニュースで申し訳ありません」(司会の小倉智昭)といいながら、この日(2010年12月7日)も、トップは市川海老蔵が大けがをした事件。きのう6日は、海老蔵の33回目の誕生日だった。レポーターの武藤まき子によれば、入院先の病室での寂しい誕生日だったという。特別のことはなにもなく、妻の小林麻央、両親の団十郎夫妻と粛々と過ごした。海老蔵は「申し訳ない、申し訳ない」と繰り返し、涙を流して泣いていた。相当に落ち込んでおり、そばで麻央が励ましていたという。
「新春花形歌舞伎」中止・延期決められず
気になるのは、加害者とされる26歳の男に逮捕状が出て1週間過ぎたのに、いまだに逮捕されていないことだ。代理人を通して警察と交渉が始まっているといわれ、レポーターの大村正樹は「躍起になって逮捕しようという空気が感じられない。出頭を待っている状況だ」という。時間が経つにつれ、海老蔵に不利と思われる証言が出てきており、様子をみているという見方もある。
来月開演の新春花形歌舞伎も迫ってきた。海老蔵による海老蔵のための歌舞伎といわれる大舞台だ。中止するのか、延期するのか、演目を変えるのか、松竹は難しい判断を迫られている。芸能デスクの前田忠明が懸念する。
「最悪なのは、出演すると決まって相手側から被害届が出てくることだ」
小倉もいう。
「朝青龍のときとよく似てきた。あの時も酔っ払いのけんかだったが、あとからいろんな情報が出てきて、結局、朝青龍は横綱の座を失った」
年の瀬の場外公演、まだまだ波乱含みの様相である。
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト