海老蔵代役「片岡愛之助」評判!「こっちの方がいいんじゃない?」

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   暴走族に顔を殴られ入院中の成田屋の御曹司、市川海老蔵(32)に代わって、急きょ代役を務めている片岡愛之助(38)。舞台を見たファンから高い評価を受け、人気が急上昇しているという。「スパモニ」は愛之助にスポットを当て、歌舞伎界では『異質』のスターといわれる生い立ちを追った。

   30日(2010年11月)から行われている京都・南座の「吉例顔見世興行」(12月26日まで)。夜の部で成田屋のお家芸『外郎売(ういろううり)』の曽我五郎役を海老蔵に代わって愛之助が務めている。

   急きょ決まった代役で、特訓はわずか3日。当人は「いや~、恐ろしかったです、最初は…。正直、受ける自信はなかった」という。

   ところが、連日の満員御礼。舞台を見た女性ファンは「すごいなって。やっぱり片岡一門やな。さすがやなと思います」「『外郎売』よかったです。ものすごく勉強なさっています。いっぺんにファンになりました」と絶賛する。

一般家庭の子役から歌舞伎に

   愛之助は海老蔵のように名門の出ではない。歌舞伎界とは無縁の一般家庭の出身だ。5歳の時、親のすすめで松竹芸能の子役のオーデションに応募、芝居の世界に入ったのがきっかけだった。

   転機がやってきたのは9歳の時。素質のある外部の『血』を入れようと設けられた13代目、片岡仁左衛門(人間国宝)の部屋子になり、歌舞伎役者としてスタート。さらに、仁左衛門の息子、片岡秀太郎の養子になり6代目「片岡愛之助」を襲名した。

   歌舞伎評論家の喜熨斗勝は「『ラブリン』という愛称で呼ばれ、関西の若手ではピカイチ。成田屋のお家芸である『外郎売』をやらせていただくのにふさわしいものを持っている」と褒めちぎる。

   スタジオでは取材したこともある作家の吉永みち子が次のように語った。

「歌舞伎では名門の家に生まれると最初から役名の付く世界。(それとは無縁だった人が)3日の稽古で代役がつとめられる。ここまでスターになるには余程の努力がないとなれない。いつ何があるか分からない時に、常に構えと備えがあるかないかですね。ものすごく骨のある人ですよ」

   経済アナリストの森永卓郎こんな頓珍漢コメント。

「初めて見たがかっこいい。今回のことで新しいスターが生まれたのではないでしょうか」

   喜熨斗の言うように、愛之助は関西歌舞伎ではとっくにスター。知らないで言うと恥をかくだけでは…。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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