1999年4月にスタートした「とくダネ!」がきょう(2010年12月3日)、めでたく3000回を迎えた。11年と8か月。スタート当時の映像が流れてみると、司会の小倉智昭も笠井信輔キャスターもやっぱり若い。佐々木恭子アナはママになったが、中野美奈子アナは「まだ学生でした」
「猛毒のヒ素食べる」というだけ
記念すべきこの日のトップニュースは「これだ!」、と意気込んでいたのがNASAの発表だった。事前の予告が「宇宙生命学上の発見」となっていたため、CNNなどが「地球外生命体か」と騒ぎ、「とくダネ!」も午前4時の発表に備えていたという。
ところが、発表は「猛毒のヒ素を食べる細菌を発見した」という地味な話。生命体の維持、増殖には「6元素」(炭素、水素、窒素、酸素、リン、硫黄)が必要だが、 発見された細菌はリンの代わりにヒ素をDNAの中に取り込んでいた。
カリフォルニアの塩水湖から見つかったらしいが、ヒ素で生きるというのは「生物学の常識」に合わない、つまり地球外の生命体の可能性があるというわけだ。
小倉「生物学上は大変な発見なんでしょうが、わかったようなわかんねぇようなで、がっかりしましたよね。ひからびた宇宙人とかミイラとかを期待していた」(笑い)
山口義行(立教大教授)「見出しを見てスポーツ紙を買ったら、だまされたみたいな」
小倉は「地球外に生命体はいるに決まってる。地球だけなんてのは地球人の奢りだ。 一昨日なんか、2億8000万光年の話をしたんですよ」
芸能デスクの前田忠明「全然わからない(笑い)。でも(宇宙人はいるという)小倉さんの主張に一歩近づいた」
小倉「日本は『はやぶさ』で成功したんで、NASAは焦ってるんじゃないの(爆笑)。次は現実的なお話です」というわけで、話はまた海老蔵になった。