28日(2010年11月)に行われた沖縄知事選は、仲井真弘多氏(71)が再選された。本来焦点の普天間基地移転問題は、対立候補の前宜野湾市長・伊波洋一氏(58)もともに「県外移設」としたために、かえって焦点にならず、盛り上がりにも欠けた。
肝心の民主党は、鳩山政権の迷走から信を失い、候補者も立てられない事態だった。かつては「辺野古移転」に同意していた仲井真氏が「県外移転」に転じたことで、「辺野古」案を進める菅政権も、米国との協議で動きがとれない状態に追い込まれそうだ。
当選後、仲井真は「米軍は沖縄のためだけにいるのではなく、日本全体のためにい るのだから」と、政府と他県をけん制していた。ただ、仲井真は伊波よりは政府との協議に前向きで、政府もそのあたりにかろうじて期待を繋いではいる。
県民も多くは「だれがやっても基地は変わらない」とあきらめの空気が支配的で、投票率60.88%は過去下から2番目だった。
国会も行き詰っている。仙谷官房長官、馬淵国交相への問責決議案が参院で可決されて、菅首相は2人を辞任させないとしているものの、自民党は「(問責可決の)大臣相手に審議はできない」と辞任を求めているからだ。
鳩山またミスリード「1%発言」間違い
時事通信解説委員長の田崎史郎は、「沖縄でも国会でも出口がみつからない。八方ふさがり」という。ただ、12月末までに予算案をあげるためには、野党の矛先をかわす必要があり、といって、問責=辞任にはしたくないというので、内閣改造という選択肢もありそう。その場合でも、仙谷氏を幹事長にという話も出ているという。
司会の小倉智昭「解散というのはないと思いますが…」
田崎「いま解散すると、100議席ぐらい失うといわれている」
そんななか、一昨日(27日)に鳩山前首相と会談した菅首相が「支持率1%になっても辞めない」と言ったという話が流れて、スタジオの関心もそっちへ。
田崎「あれは鳩山さんが記者に話したことなのですが、きのう鳩山さんは『あれは記事が間違い』と言っている。菅さんの友人が『1%になっても辞めるべきではない』と言ったのだが、その『友だち』をとってしゃべったので、記者が書いた。自分が間違えたんです」
小倉が笑いながら、「辞めてからも、お願いだから、そういうへまな発言しないでもらい たいね」
ピーコ「相変わらず鳩山さんは自分の立場がよくわかってない」
小倉「初めは見守っていた人たちも、もう見ていられないよって」
田崎は、たとえ閣僚2人を辞めさせても、その後は多難。退陣か解散かになると見る。
ピーコ「首相が代わるのは困るというより、能力のない人がずっといる方が困る」
小倉「誰にするの?」
ピーコ「いないね」(笑い)
田崎「どんどん変えていくうちに、良いのが出てくるかも」
小倉「任期を半年にしますか」(爆笑)
沖縄の話は完全にふっとんだ。