あまり存在を知られていない予備自衛官。現在、3万3500人の予備自衛官がいるが、その主たる任務は有事の際に出動した部隊に変わって駐屯地の警備に当たったり、災害出動のサポートをしたりすることにある。
この予備自衛官に、5人の子供を育てる専業主婦が志願したレポートを今朝(2010年11月26日)のスパモニが放送した。
実弾射撃練習も
主婦の名は飯田真奈美(37)で、茨城県にある勝田駐屯地で行われた5日間の訓練に密着している。彼女が予備自衛官に志願した動機は学校を卒業し、就職した直後に阪神・淡路大震災が発生。その復旧に懸命に取り組む自衛隊員の姿をテレビで見て、「私もああいう仕事をしたいと思いました」。
訓練は基礎体力作りから始まり、後半には実弾射撃練習もある。また、駐屯地に宿泊するか、その日の訓練が終了したら帰宅するかのどちらかを選べるようにもなっている。彼女は5日間のすべての訓練に全力投球。実弾射撃訓練では抜群の成績を上げている。直向きに取り組む彼女の姿を見て、コメンテーターの木場弘子(千葉大学特命教授)は「彼女の子供を守りたい。地域の人たちを助けたいという思いがひしひしと伝わってきます。その意志の強さに頭が下がる思いです」とコメントした。
また、読売巨人軍特別補佐の長嶋一茂も「これから地球温暖化でどんな天災が起きるかわからない。そういうときに頼りになる予備自衛官に主婦が子育てをしながら挑戦したことは凄いことだ」と感心している。
女性は強し、されど母はもっと強しなのだろうか。
文
ナオジン