「少年に死刑」裁判員の「苦悩」 マスコミがあおり過ぎ?

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   仙台地裁はきのう(2010年11月25日)、女性2人を殺害、男性に重傷を負わせた少年(犯行当時18歳)に、死刑判決を出した。裁判長は「犯行は身勝手で残忍。更正の可能性は低く、年齢も死刑を回避する理由にはならない」とした。裁判員裁判では初の少年事件死刑判決で、少年は「受け入れる」といっているという。

   事件は10年2月、石巻市の少年が、もと交際相手の少女の自宅に押し入り、少女の姉(当時20)と友人(当時18)を牛刀で刺して殺害、男性(21)も刺したうえ少女を連れ出した、というもの。

会見開いた裁判員も

   少女との復縁を姉らが邪魔をしていると思い込んでの犯行で、命乞いをする女性を刺すなど冷酷。かつ同行していた少年(18)に、牛刀を持たせて指紋をつけて身代わりを図るなど、自己中心的で計画的。しかも母親への暴行傷害で保護観察中だった。

   判決を出した裁判員の1人はあえて顔を出して会見した。その理由を、「他の裁判員へのメッセージとして、(死刑判決を出したことで)一生辛い思いをすると思うが、判決を恥じることなく、下を向いてほしくないと思ったから」と語った。

   また「仕事中も、時間が空くと裁判のことを考えてしまった。どう結論を出せばいいかと泣いたこともある。(判決の瞬間の)少年の表情を見て、何とかできなかったのかと思った」とも話した。もう1人の裁判員も、少年の更生の可能性でも悩んだという。

   笠井信輔は「相当に悩んだといってました」

   小倉智昭は「短い時間で結論を出さないといけない。少年法の理念からも、相当に悩んだでしょうね」

   岩上安身は、「妥当かどうかの判断と感情とは別ですからね。死刑になるような犯罪をしないようにというしかない」

   テレビも新聞も、人の命にかかわるからと、裁判員の苦悩をしきりにとりあげるが、いささかあおりすぎではないか。裁判員は素直に思った通りに結論を出せばいい。それが裁判員制度の主旨だろう。殺された被害者はもっと理不尽な思いだったのだから。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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