来週火曜日(2010年11月30日)から196文字が追加される新常用漢字。その一部をみせて、「これが常用漢字!」と笠井信輔。現れたのが、畏、彙、鬱、諧、憬、舷、傲、摯……どれも熟語の片割れ、単独で読めといわれても、というのもがずらり。
街へ出て、「あいさつ」「ゆううつ」を書いてください。「語彙」を読めますか、と聞いたが、読む方はともかく書く方は大変だ。
新常用漢字に追加
なんでこうなったかというと、パソコンやケータイで変換が容易になったため、「書けなくても読めて打ち込める」ということなのだそうだ。
これで「迷惑です。むしろ減らしてほしい」というのは、受験生。15年からは入試に出題が可能になるのだと。「憂鬱」を書けといわれたら、そりゃあ憂鬱になるわな。
しかし、これまでがあまりに簡単だったというのも事実。その証拠に、日常使っている文字ですら、常用ではないものが沢山あった。地名がそれだ。
大阪の阪、福岡・岡山・静岡の岡、鹿児島の鹿、熊本の熊、岐阜の阜、愛媛の媛、奈良・神奈川の奈、栃木の栃、茨城の茨、埼玉の埼、山梨の梨。「はいってなかったのが不思議やね」と大阪の人。
確かに難しい文字もあるが、日常的に慣れた文字も沢山ある。嵐、亀、韓国の韓、俺、柿、釜、錦、虎……笠井が「どれが読めるだけでいいのか、書けないといけないのかが発表されていない」という。受験では大問題だ。
眞鍋かをり「憂鬱とか出したら、その学校は相当意地悪ですよね」
小倉智昭は「たかだかこれっぱかりの字が増えたから書けないなんていってるようじゃ、学生ダメでしょ」(みんなウンとはいわない)
笠井は「でも受験て、やらなければならないことがいっぱいあるんですよ」
小倉「だいたい字が少なすぎるんだよ」
と、福田和也が「講義で(黒板に)書いているときに、オッとなる。いい加減にごまかしますが……」(笑い)
ワープロ・パソコンで変換してると、だんだん書けなくなる。そのワープロを使うんだから、読めるだけでいいとは変な話だ。お習字をやるしかありません。