「北朝鮮砲撃は神風」発言 民主への激しい逆風に

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「不幸な戦争状態になったことを、政権にとって『神風』という言葉で表すことに不快感を持ちますね」(司会のみの・もんた)

   支持率急落で危機的状況にあった民主党の幹部が、北朝鮮の無差別砲撃を政権浮揚のチャンスと捉え「神風だ」と発言したことが物議をかもしている。

「どういうことですか?」

   2010年11月24日の民放やJ-CASTニュース、25日付一般紙などが伝えた民主党幹部のこの発言について、みのも怒りをぶちまけた。

   北朝鮮軍に砲撃された韓国領のヨンピョン島で11月24日、新たに民間人男性2人の遺体が見つかり、砲撃による死者は韓国軍兵士2人と合わせ計4人、負傷者は計17人になった。

   そうした中での『神風発言』。憤激したみのが「神風ってどういうことですか?」に、東京新聞政治部デスクの金井辰樹が次のように答えた。

「民主党政権内に、汚名返上のチャンスという考え方と野党が審議拒否をしない、問責決議を出さないだろうからチャンスだという意見があったことは事実です。しかし、僕は必ずしも『神風』とは思っていない。この発言を聞いて阪神大震災の時のことを思い出しました。当時、村山さんが総理で、その日に(出身母体の)社会党の大量離党があると言われていたが、結局、地震で大量離党はなかったのでラッキーだと言われた。
ところが、その後の地震の対応がうまくいかず村山政権への批判が強まり、結果として弱体化していった。
今回もこの問題をマネージできれば『神風』になるかもしれないが一昨日、昨日の動きを見ているとまだそうではない」

   みのが「『神風』をどういう意味で使ったんでしょうかね?」に、早稲田大大学院教授の北川正恭も「軽率ですね。対応を早くやり、それが見えてくればチャンスはあるかもしれないが、対応が遅れればチャンスが危機に変わりますね」と。

   他人の不幸を頼りにしなければならないほど脆弱な菅政権。危機的状況にあることに変わりはないということか……

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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