事業仕分け第3弾―「揚げ足取り」「重箱の隅」続けろ!

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「二元政治、仕分けは歴史的使命を終えた」「(仕分け人は)日本の発展を阻害する最大の抵抗勢力だ」

   これまでの仕分け結果が来年度予算の概算要求に反映されているか再仕分けする事業仕分け第3弾の後半戦。身内同士の綱引きが目立つ。

   けさ(2010年11月18日)の「朝ズバッ!」は、3日目の17日に仕分け人がやり玉に挙げた菅政権肝煎りの事業に焦点を当てた。

政務三役は誤解

   農水省所管の森林資源や水産物を使って新製品を開発・販売などを支援する事業が、「手法や得られる成果に多いに疑念がある」とバッサリ切られた。内閣府が所管し、新成長戦略の目玉として菅首相肝いりの「総合特区の創設・推進事業」も820億円の予算計上見送りと判定され、事実上の廃止となった。

   民主党政権が打ち出し閣議決定した事業を、民主党が再仕分けして廃止や見送りにしている事業は少なくない。所管政務官らは怒りを爆発させるが、枝野前行政刷新担当相はこう説明している。

「政務三役は誤解している。閣議で決まっている目標、政策目的を前提としたうえで、効果的な税金の使い方になっているかを議論しているのであって、目的を否定しているわけではない」

   司会のみのもんた「だいぶ混乱していますね。仲間同士がぶつかり合うのは、見ていてあんまり…」

   コメンテーターの金井辰樹(東京新聞政治部次長)はこう主張する。

「われわれ国民に見える形で切っていく仕分けが、完全否定されるものでは絶対ない。ボクは(事業仕分けは)健全な挙げ足取りでいい。重箱のスミをほじくる作業は続けるべきだと思う」

   ただ、強制力のない中途半端な仕分けを続けるなら、単なる人気取りのパフォーマンスだし、事業仕分けでいったん廃止などの判定が出たものを再び閣議決定のうえ予算要求されというのも無茶苦茶だ。仕組みをきちっと変えたうえでの『揚げ足取り』の作業なら結構!

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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