国旗たて自転車通学の中学生に学校「禁止」―米国

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   よく「自由の国」といった肩書で呼ばれる米国だが、実際は自由と民主主義を守るといった名目の不自由や決まりごとがじつに多いのも事実だ。最近、彼の地では米国旗を立てた自転車で通学していた中学生が、学校側から「国旗自転車」での登校をやめるように指示された。この1件は一部のブログなどで大いに話題となり、これを取り上げたニュース映像はYouTube(ユーチューブ)で再生10万回を超えた。地味なローカルニュースにしては大健闘の数字である。

ヒスパニック系とのトラブル懸念

   話題の当事者はカリフォルニア州の中学生コーディ・アリーシアくん13歳。サンノゼの北西約100kmほど、デネアーという人口3000人の小さな街に住んでいる。

   FOXニュースなどが伝えるところでは、コーディくんには元軍人のおじいさんがいて、自身も将来は兵役につきたいと願っているそうだ。そんな彼は、ベテラン(兵役経験者)たちに敬意を表するために、自転車の後部荷台に米国旗を立てて走るようになった。2か月ほどの間なんの問題もなく、学校にも登下校していたという。

   ところが、他の生徒から苦情が出て状況が変わった。学校側の説明によると、この学校ではヒスパニック系の生徒がメキシコの戦勝記念日をきっかけに、学校にメキシコ国旗を持ってくるようになった。今度は米国旗を持ってくる生徒が――といった具合で、国旗示威合戦による人種間の緊張の高まりを警戒した措置だという。

   ただ、これには表現の自由を定めた合衆国憲法修正1条に違反するなどの指摘があるほか、州外から来たベテランが中心だというモーターバイク集団が、コーディくんを奉じてサポート行進を行う(http://www.youtube.com/watch?v=6U2hB-Pz4zs)などして騒ぎが拡大。一部報道によれば、学校側が「国旗禁止」を取り下げたとの情報もあり、当探偵社では裏付け取材を急いでいる。

ボンド柳生

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