秋ドラマも中盤にさしかかって評価もほぼ定まりつつあるが、好スタートを切りながらジリジリと後退している番組はどれか。秋ドラマの視聴率下落ランキングを調べてみた。
初回に比べて3、4話の視聴率下落で大きいのは初回15・4%だった「ギルティ 悪魔と契約した女」(フジテレビ系)と15・3%だった「Q10」(日本テレビ系)で、それぞれ11・3%、11・2%とともに4・1%も減らしている。「Q10」はAKB48の前田敦子を起用したが、2回目で10・2%まで落ち込み、このままいくと10%割れもなきにしもあらず。AKB48もドラマでは数字が取れないということか。「ギルティ」の菅野美穂ももはや息切れだ。
初回放送ではトップだった米倉涼子主演「ナサケの女~国税局査察官~」(テレビ朝日系)も急降下。17・6%でスタートしたものの、第3話では12・6%と5%も下げた。第4話で15・1%まで盛り返したものの、米倉に「交渉人」のようなパンチがなく、内偵という形で着せ替え人形みたいなことをやらせているところが『敗因』だろう。初回視聴率トップで並んだ「フリーター、家を買う。」(フジテレビ系)は好調キープで17%台半ばを維持しているのとは対照的だ。
初回16・4%だった「医龍3」(フジテレビ系)も12・7%と下落は大きい。
逆に尻上がりによくなっているのが「流れ星」(フジテレビ系)。初回は13・6%とフジ看板の「月9ドラマ」としては落第点だったが、4回目放送は15%に届いた。フジテレビ系の「パーフェクト・リポート」はTBSの「日曜劇場」に殴り込みをかけたが一蹴され、初回以降も7%台半ばで青息吐息だが、4回目は9・7%と急伸。実は直前まで平均視聴率20・6%を叩き出したプロ野球日本シリーズの中継放送があり、そのおこぼれにあずかった格好だ。(テレビウォッチ編集部)