お笑いコンビ「品川庄司」の品川祐が11月10日(2010年)のブログで、「爆笑問題」太田光の処女小説「マボロシの鳥」を紹介している。
太田の小説が楽しみだったという。芸人として大先輩なのはもちろん、品川の小説「ドロップ」「漫才ギャング」を面白いと言ってくれたこともあり、また、超読書家の太田がどんな話を書くのかも気になっていた。
太田には「楽しみです」とだけ言ったが、「褒めろよ」との返事。「読んで面白かったらもちろん。褒めますよ」と品川が返せば、彼は「面白くなくても褒めろよ」「俺もお前の小説褒めたよな」「お前のブログとか影響力あるんだから褒めてよ」「金、払えば、褒めてくれるわけ」とたたみかけるではないか。もっとも、こんな言い方が太田の自信の表れで、照れ隠しなのだろう、と長い付き合いの品川は見抜いている。
小説「マボロシの鳥」は9つの短編集で構成されており、文字だけで面白くすることをつきつめた「純度の高い小説」だと品川は感じた。文学好きには邪道かもしれないが、教科書に載ってもいいほど。「あれは文学だと思う。太田さんは文豪だと思う」とたたえている。
で、さっそく小説を読んで感想を伝えたら、太田は両手両足をばたつかせて嬉しがっていたそうだ。が、「それを各メディアで言えよ」と一言。「なんとも、器の小さい文豪なんですねぇ」と品川。