「小6女児自殺」いじめの背後に親たちの「蔑視」

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   群馬県桐生市で先月23日(2010年10月)、市立小学校に通う6年生の女子生徒(12)が自宅で自殺した。いじめの事実を認めてこなかった校長が8日の記者会見で、初めていじめがあったことを認め、両親に謝罪した。ところが、いじめと自殺の因果関係については認めず、両親の憤りを一層募らせる結果となった。

   「朝ズバッ!」はかたくなな学校の姿勢を取り上げたが、取り上げ方に気がかりな点があった。女児へのいじめが始まったのは、愛知県の小学校から転校してきた5年生の時から。父親によると、「『臭い』『こっちに来るな』『あっちへ行け』『お前のお母さんゴリラ顔だからお前もゴリラだ』とか、言葉の暴力を」日常的に受けていた。給食の時間もいつも一人ぼっちだったという。6年生になってもいじめは続き、父親が学校に相談したが、学校からは「いじめは確認できない」の一点張りだったようだ。

   そして、女児は今年の冬は寒いからと母親のために編んでいたマフラーで首を吊り、命を絶った。

専門家のとんちんかんコメント

   女児の母親はフィリピン国籍で、母親の容姿をからかわれ、いじめがエスカレートしていったという。母親の国籍がいじめの原因だとしたら、同じアジア人を蔑視する大人の風潮が子どもたちにも伝わっていると考えざるを得ない。

   ところが、番組はこのことに一切触れずに真相云々をいうばかり。いじめに詳しいというジャーナリストの渡辺真由子も出演していたが、司会のみのもんたが「いじめをなくすにはどうすればいいと思いますか」と問うても、「携帯電話を使ったネットいじめが増えています。ネット・携帯電話教育の充実が必要になってきています」と、マト外れのトンチンカンな答えを並べただけだった。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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