APF通信の記者、山路徹さん(49)がミャンマーで拘束された。不法入国の容疑という。ミャンマーでは20年ぶりの総選挙が行われ、軍事政権が外国人ジャーナリストの入国を厳しく制限していた。
コメンテーターの鳥越俊太郎(ジャーナリスト)は、山路記者とは何回も取材をともにしたと言い、「彼はおそらく覚悟のうえで入った。彼のツイッターを見れば分かる」と話す。
山路記者はツイッターにこう記していた。
「入るなと言われれば、どんな手段を使ってでも入り、取材し伝えるのが私たちの仕事。見ていてください、長井さん」
ここに出てくる長井さんは、3年前、ミャンマーのヤンゴンで反政府デモを取材中に射殺されたカメラマン、長井健二さんのことだ。このとき遺体を引き取りに行ったのが山路記者だった。
拘束長引く心配
田中喜代重(弁護士)も山路記者とは仕事を一緒にしたことがあるそうで、「頑張る方で、(覚悟の入国は)雰囲気的にあり得る。密入国だから殺されることはないと思うが、どれくらい身柄を置かれるか心配」と法律家らしいコメント。
鳥越が「一定程度、勾留されるだろう。それを報告することによってミャンマー問題を世界中にアピールしたいのだろう」と結んだ。
トップ・ニュースにしたのはコメント陣の「押し」があったからだろうか。
文
アレマ| 似顔絵 池田マコト