埼玉県所沢市から放送された「NHKのど自慢」に、所沢市が会場の設営費などの名目で415万円を負担していたことが明らかになった。放送は10月23日(2010年)の予選会から始まり、24日に所沢市民体育館からナマ放送された。
当初、のど自慢会場は市民文化センターミューズを予定していたが、美術品の搬入などに支障があるとして市民体育館に変更。あらためて舞台や座席の設置を業者に依頼し、設営費に415万円がかかったという。所沢市はこの費用を一般会計に計上、市の税金で支払われた。
所沢市は今年が市制施行60周年で、さまざまなイベントが開催されているが、NHKのど自慢も所沢市の知名度を上げるための一環として、当麻よし子市長らがNHKに開催を求めていた。市の観光協会も会場で「所沢市PR・物販コーナー」を開いた。
しかし、市民からは「いまさら所沢市を知ってもらう意味がわからないし、民放ならともかく、NHKに税金を払ってやってもらうのはおかしい」という声が上がっている。
NHKのど自慢が他の自治体で開催されたときも、同様の負担がなかったかどうか問題になりそうだ。(テレビウォッチ編集部)