オバマ大敗で国内優先―困った!まだまだ続く「弱いドル・強い円」

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   オバマ政権2年間の審判となった米国の中間選挙。2日(2010年11月)の投開票の結果、下院で民主党が歴史的大敗、共和党が4年ぶりに過半数を奪回した。任期2年の下院(435議席)のうち、民主党183(改選前256)、共和党236(同179)と、民主党は60議席以上を失い、共和党は4年ぶりに過半数を超えた。

   一方、上院は定数100の3分の1に当たる37議席が改選となった結果、民主党51(改選前59)、共和党46(同41)とかろうじて民主党が過半数を維持した。

再選のカギは失業率

   「朝ズバッ!」はTBSワシントン支局長の播摩卓士と電話をつなぎ、スタジオには元NHKワシントン支局長の手嶋龍一が生出演。民主党の敗因やオバマ政権の行方、日本への影響を考えた。まず、下院の主導権を奪われ、ねじれ議会となったオバマ政権の行方はどうなるか。せっかちなみのもんたは「日本にどう影響するかまず聞きたい」と切り出した。ワシントンにいる播摩が次のように解説する。

 「即座に日本に影響あるかどうかは難しい。(オバマ政権が)国内問題、議会対策をどう立て直すか。その結果、外交戦略にどう影響するか。その中で日本にどう影響するか考えないと…」

   民主党の大敗は過去にもあった。これまで一番大きな負け方をしたのはクリントン元大統領1期目の94年中間選挙。今回はそれを上回る負けとなったため「歴史的大敗」と言われる。播摩によると、クリントンはその後したたかな議会対策で挽回、2年後に再選を果たした。その手練手管を次のように説明する。

「議会と協力して一定の成果を上げる一方、対決姿勢もむき出しにするなどの使い分け、高度な政治手法で2年後には大差で大統領の再選を果たした」

   今後、オバマがそうしたしたたかさを見せるかどうかがが、2年後の再選に向けたカギになるというわけだが、問題は最大の敗因となった経済の立て直し。

   手嶋によると、

「2年後の再選に向けて楽観すべきものはないのだが、ただ共和党にも際立って強い候補がいない。
結局、雇用問題がポイントになる。とくに10%近くに張り付いている失業率を減らすために、『弱いドル・強い円』の容認が強力なカードになると思う」

   円の独歩高は簡単には変わらないということになり、日本にとっても手痛い大敗の影響がありそうだ。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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