設定されていた日中首脳会談をドタキャンした中国側だったが、翌日は一転、温家宝首相の方から菅首相に握手を求め10分間の「懇談」を持ったと伝えられる。10分間に何が話し合われたか知りたいところだが、今朝(2010年11月1日)の日本経済新聞によると、温家宝首相は「外交の問題を対外的に表明するときは慎重にやるべきだ。民意は非常にもろいものだ」と語ったという。この記事を紹介した小木逸平キャスターがコメント陣に振る。
一党独裁反対や土地・雇用問題
吉永みち子(作家)は「中国に民意はあるのかどうか、それは別にして」と前置き。「感情に火をつけるとちょっとしたことで爆発しやすい、難しいところにいるんですよ、と言いたかった気がする」と話す。
鳥越俊太郎(ジャーナリスト)も「ある土地のデモでは一党独裁に反対とか、土地、雇用問題とか、政府に対する要求がスローガンとして掲げられていた。反政府の不満がたまっているようだ。それに火をつけてくれるなよ」と訴えていると見る。
田中喜代重(弁護士)は「民意とは言いながら、上層部の中でガタガタしているのでは」と中国政府内の対立を推し測る。
森永卓郎(経済アナリスト)「(中国は)前原さんが外務大臣になった時点からずっと気に入らなくて批判する声明を出している。前原さんにこれ以上、刺激するのはやめてくれよというメッセージ」
これから先も、日中首脳は「懇談」を繰り返すのだろうか。
文
アレマ| 似顔絵 池田マコト