4日間にわたり行われた特別会計の事業仕分け第3弾前半が30日(2010年10月)に終わった。「ムダの温床」といわれた18特会48事業のうち、廃止と判定されたのは4特会8事業。この廃止で削減できるムダ遣いはどのくらいになるのか。
長妻前厚労相「再仕分けやる」
「朝ズバッ!」は削減要求額は「最大限1兆円を超える」としているが、実際にカットされるかどうかは別の話。というのも、4月の事業仕分けで独立行政法人が運営していた「職業情報データベース」が廃止とされたにもかかわらず、厚労省が事業を引き継ぎゾンビのように復活していた。今回の仕分けで廃止と判定されたが、その厚労省の前大臣で、今回は仕分け人となった長妻昭がスタジオに生出演した。司会のみのもんたが次のような質問をした。
「オープンでやるということが、これほどクリーンないい方法とは思ってもいませんでしたね」とまず持ち上げながら、「また復活とかはないんでしょうね」
長妻「今後は仕分けした後どうなったか、再仕分けをやろうと思っています。いい加減な形で対応すれば、後で指摘されるということが制度化されれば、(復活は)なくなっていくと思う」
わずかな削減しか出てこない事業仕分けに業を煮やした末吉竹次郎(国際金融アナリスト)が次のような指摘をした。
「イギリス政府が49万人も職を失うものすごい財政カット打ち出した。事業仕分けは本気でどこまでやるのかという点では、非常に甘い気がする。見栄えはいいが、これはミクロの話ですよ。
財政をどうするか、自分たちの身をどこまで切るか、内閣が覚悟を持って当たらないと単なる政治ショ-に終わってしまう」
11月15日からは事業仕分け第3弾後半が行われる。ここでは、これまでの仕分けの結果が予算要求にどこまで反映されているかの検証作業が行われるという。ショーの一幕、パフォーマンスとならないよう切に願いたい。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト