「スーパー堤防」完成まで400年―本気でそんなこと考えているの!?

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   中野美奈子アナが1枚の写真を出した。田舎町の風景に「1600年」と書いてある。これが岐阜県の関ヶ原町。関ヶ原の合戦はちょうど400年前だ。

   きのう(2010年10月28日)の事業仕分けで、400年かけて完成する大事業というのを仕分け人が「スーパー無駄遣い」と切って捨てた。関ヶ原は400年という時間を実感させるのに引き合いに出したものだった。

未完成部分から大洪水

   バッサリ切られたのは「スーパー堤防」。究極の河川防災策といわれ、巨大な堤防の内側に町を再整備するというものだが、1987年から始まって整備率はたったの5.8%。

   これに蓮舫・行政刷新担当相がかみついた。

「400年かからないと完成しない。いまから12兆円かかる。これ現実的な話だと本当にお考えですか。200年に1度と想定した雨量で決壊した場合に、被害はどれだけ抑えられるのでしょうか」

   国交省「被害(の資料)は持ち合わせていない」

   蓮舫「それを整備とは言わないのではないのではないですか」

   津川祥喜・国交政務官「スーパー堤防ではなく。堤防の強化という対応の方が現実的」

   スーパー堤防の予算は廃止になった「社会資本整備事業特別会計」のなかの「治水勘定」の一部。 他に道路整備、港湾、空港整備などの勘定があるが、借金が多すぎる空港整備をのぞいて、あとは一般会計に入れることになった。

   「ただ、これには法改正が必要なので、ねじれ国会でどうなるか」と笠井信輔キャスター。

   司会の小倉智昭「完成までに400年 かかるのってねえ」

   ノンフィクション作家の岩上安身「できてるところでも100メートルとか200メートルとかだから、できてないところから決壊しちゃえば、ハイ大洪水でした、ダメでした、ではなんにもならない」

一等地でやってる年金照合作業

   消えた年金の照合事業では、作業を行うセンター29か所がいずれも県庁所在地の家賃の高いところで行われることに、蓮舫は「税金を使って解決するにあたって、節減しようという姿勢が見られない」と手厳しい。

   年金定期便でも枝野幸男議員が「送られてくるけど、見ないでゴミ箱に行っている。 そういう人は多いと思いますよ」と指摘する。

   ネットでできるものならネットでというのが仕分け人の指摘なのだが、当の役人がそのつもりにならないと何も動かない。

   この問題では傍聴者に高齢者が多く、前日よりも盛況だった。役所側の回答に首を振る蓮舫大臣や頭をかかえこむ枝野議員の映像が流れたが、音声はなかった。どんな説明だったのか聞きたいところだ。やっぱり、ナマで聞きにいくのがいちばんか。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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