事業仕分けで槍玉「スーパー堤防」やっぱり作るべき?

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   事業仕分けの槍玉にあがった「スーパー堤防」。「スッキリ!!」でもにわかにさかんに取り上げるようになり、完成に何百年、費用は何十、何百兆円!?といったことが喧伝されている。

川に近づけない子供

   幅が2~300mもある緩やかな傾斜の盛り土堤防――。理想的な堤防になるだろう。テリー伊藤が考えつきそうな気宇壮大な計画だが、そのためには、両岸最大約600mの土地をいったん更地にしなければならず、現在の土地利用者を(いったん)移転させて、何年も工事しなければならない。この事業は荒川、江戸川など、東京・大阪の6河川の下流域で計画されているという。本気で実現するとなれば、始皇帝でもカネと時間に困りそうだ。

   そんなこんなで、さまざまな仕分け対象のなかでも、スーパー堤防はとくにコメンテイターらの受けがよろしくない感じである。そんななかで、テリー伊藤は「日本は欧州とくらべて堤防が多すぎる」として、堤防自体への疑問を口にした。「川とか海に近づけなくなってるんですよ。子どもたちが川沿いにいけなくなるよ。そういう子どもたちが増えていいのか」などと言う。

   ただ、スーパー堤防は堤防の斜度が少ないので、川へのアクセスがよくなるというのがウリのひとつのようではある。これからの子どもたちのためを思えば、やっぱりスーパー堤防は必要ということになりそうだ。

文   ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト
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