きのう27日(2010年10月)から始まった事業仕分け第3弾は特別会計だ。かつて「塩爺」こと塩川正十郎・元財務相が、「母屋でおかゆ、離れでスキヤキ」といったスキヤキ部分のことだ。18特会51勘定が対象となった。
しかし、これまでと違って傍聴者の数がいまひとつ。ずっと来ているというシンガーの内田裕也さんも「盛り上がりが少ねぇな」といっていた。ただ、用意された資料はこの日の分だけで408ページもあって、攻守ともに慣れてきた?という感がある。
1度も使ったことない兆単位の埋蔵金
今回のリーダーは蓮舫、枝野幸男、長妻昭の3人。特会だから、守る側にも民主党議員はいるわけで、自ずと和やかなやりとりになったようだと、大村正樹がレポートした。
この日は1特会5事業が廃止となったが、この中には厚労省所管の労働保険特会の中の「ジョブカード事業」も含まれていた。長妻前大臣が作った制度だが、枝野チームは利用率が低い、役割が履歴書と変わらないなどの理由をあげて廃止とした。逆に農水省所管の備蓄米については、副大臣が仕分けに納得しない旨を述べたりもあった。
特会はまた、金を受け取る団体などの関係から民主党議員への圧力があるともいわれ、けっこう生臭い。蓮舫大臣は「削減額ではなく、透明性の確保が目標」と強調していた。
ジャーナリストの北沢栄氏は「それでも成果がある」という。ジョブカードの廃止は、民主党が作ったものを民主党が切った。特会176兆円は一般会計92兆円の倍近いのだから、掘り出しは可能とみる。
ここで大村が数字を出した。「182.4兆円」。これは、18会計のうち14会計の積立・余剰金だ。このうち年金、地震再保険、 労働保険など、実際に動いているものもあるが、なかには1度も使ったことがないなんてのがある。しかも金額は兆の単位だ。これらを一般会計で使うことができれば、民主党のマニフェストに沿ったことにもなる。
司会の小倉智昭「これらをうまく使えば、消費税を上げなくてもすむ」
北沢「タンス預金だといってる。そういうのを経済対策に使えばいい」
小倉「タンス預金ならいいが、庭に穴掘って埋めてるような金もありそうだ」(笑 い)