冒頭に取り上げられたのは「止まらない円高」。政府・日銀が介入したり、G20(財務大臣・中央銀行総裁会議)で「通貨安競争をしない」と合意すると一時的に円安に振れたが、円高の流れは変わらないようだ。きのう(2010年10月25日)5時すぎには80円41銭をつけた。
79円75銭ためす動き
赤江珠緒キャスターが名村晃一・テレビ朝日ニューヨーク支局長を呼び出す。
「アメリカの反応は?」という赤江の質問に、名村は「あまり話題になっていない。ドル安については、ちょっと危機感を持ち始めた」と答える。
コメンテータ-の鳥越俊太郎(ジャーナリスト)が、「アメリカのガイトナー財務長官が強いドル政策に言及した。ドル安は歓迎していないのか」と問いかける。これに対して名村は、本音と建前の使い分けだとし、本音ではドル安にして輸入で儲かりたいが、強いアメリカを維持するために基軸通貨はドルでなければいけないという建前もあり、「タイミングを選んでは、ドルは強くなければと発言するのだ」と説明した。
小木逸平キャスターが産経新聞の記事を引用して、1ドル=90円を想定している企業が修正に動いていると伝える。それによると、トヨタが約80円、パナソニックは約80~85円、東芝にいたっては約70円とのこと。
名村は「今週中に79円75銭の史上最高値を試す展開があり、早い時間に最高値がくる」と予測、「円高は止めようがない。日本企業が攻めていくとき」と語った。
落合惠子(作家)が言うように、「対ドル依存はもう成立しない」状況になっているようだ。