全国各地でクマが出没して騒動になっているが、歌手の宇多田ヒカルが10月19日から21日(2010年)にかけて、ツイッターにクマや森を心配する投稿をしている。
クマが人里に出て来るのは、この夏の猛暑で、食糧となる木の実が不作だったためと見られている。しかし、宇多田はそれ以前に「日本の森がピンチだってことなんじゃないか…」と言う。調べたところ、人間が杉などの木を植えたために、森の動物の住み処や食糧となっていた、雑木やドングリの木が切られてしまっていることが分かったという。
また、里に出たクマは射殺されてしまうことも多いが、これは麻酔銃で捕獲して森に戻すにはお金がかかるため。予算も足りていないという。宇多田は以前から災害などが発生すると匿名で寄付をしてきたといい、「クマを森へ返すための予算を管理してる機関があるなら寄付したいな」と書いている。
その後、フォロワーたちから「クマも町に出たくないはず。なんとかせねば」といった反応が寄せられた。宇多田は「みんな関心あるんだ!ってすごく嬉しかった」と感激。森の再生やクマとの共生をテーマにしているNPO団体を紹介し、「興味がある人は、まず自分で調べて、自分の意見と合うところを探すのがいいと思うよ!」と呼びかけている。