奄美豪雨災害 「とくダネ!」取材ディレクターと電話つながらない!

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   記録的な豪雨で島がまるごと水没したかのような奄美大島にきのう(2010年10月21日)夜、ようやく陸上自衛隊の救援部隊が入った。車両や重機を持って名瀬から南部へと向かったが、道路が各地で寸断され、電気、電話も不通。被害の全容はいまだに明らかでない。

   同じフェリーで、FNNの取材班も奄美に入った。「鹿児島から11時間でした」という田中良幸アナが、さらに陸路を入った住用町からレポートした。

降雨量1メートル

   住用町では、住民は避難、子どもは下校できず学校にそのまま。一時は互いの連絡もとれなかった。ここでは老人施設の3人が亡くなったが、平屋の建物の中に人の背丈以上の水が流れ込み、みな窓のカーテンレールにつかまって浮いているような状態だったという。亡くなった3人は水死や窒息死だった。

   そうした状況は、昨日の段階でも写真などである程度は伝わっていたものの、住用町からさらに南がどうなっているかは、全く手がかりなし。電話の不通は6351回線、停電は3800戸。携帯電話もあるが、田中は「圏外になってますね」という。中継所が水でやられたためとみられる。

   なぜこんなことに…と、また気象予報士の天達武史の解説。

   名瀬の東方地区で19日の降り始めから3日間の降水量が980ミリ。ほとんど1メートル。奄美の10月の平均雨量の4倍になる。しかし、南の方は300ミリほどで、地域によってかなりの差があるという。

   これは台風13号と前線の停滞が引き起こしたものだが、台風の停滞は偏西風に乗れないためで、日曜日あたりにようやく中国大陸に上陸、消滅するのではないかという。そのため、まだきょう午後には1時間30ミリ程度の豪雨、あす朝までにさらに100ミリくらいが予想されるという。

   天達「自然災害を経験してきていると思うが、それを上回る災害だった」

   司会の小倉智昭「まったく考えられないことです。田中レポーターの他に、『とくダネ!』 のディレクター2人が入ったんですが、これと電話がつながらない。これが奄美の現状です」

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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