脳科学者の茂木健一郎が10月21日(2010年)、ツイッターで大切な「師」であるという解剖学者・養老孟司について語っている。
茂木にとって養老は心から「師」と呼べる人。1997年に茂木が『脳とクオリア』を出版した際、養老が読売新聞の書評欄で同書を取り上げたことが世に認知されるきっかけとなったという。二人は相通じるところがあったのか初対面のときにも「初めて会う気がしないね」と言われた。養老は茂木のことを危なっかしいと思ったようで、「塀の上を歩きなさい、向こう側に落ちちゃだめだよ」というアドバイスをしたという。
また、養老は「東大教授は名刺の真ん中に大きく東京大学教授と書いて、肩書きのところに小さく自分の名前を書けばよい」とよく冗談で言う。そうした気取らない人柄にも茂木は惹かれているようだ。
「師とは、自分に何を与えてくれるのか、その全貌がわからないままに、とにかく慕われる人のことなのだろう。養老孟司さんは、私にとっての大切な『師』である」