毒キノコ騒動あっちでもこっちでも…こんな『判別法』すべてウソ

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   この秋の全国横断の話題といえばクマの出没と毒キノコ。この朝(2010年10月20日)のスタジオはキノコだ。笠井信輔キャスターがザルの中に2つあるキノコを指して、「どちらが 毒キノコかわかりますか」

   各地の催しなどで、毒キノコが混じって売られる騒ぎが続いていて、17日には千葉で4人が食中毒の症状を訴えた。売る方も食べる方もよくわからないままというのだから危ない。キノコによる食中毒は昨年は126人だったが、今年は6月以降10月18日までにすでに143人(厚労省)になっている。

「裂ける」「地味」「虫食ってれば…」

   長野県保健福祉事務所ではキノコの無料鑑別を始めた。住民が山で採ってきたものが毒かどうかを鑑別するのだ。毎日50人くらいが訪れている。例年の5倍だそうである。そこではこんなやり取りがされている。

「これはカキシメジ。確実にあたる」
「毒キノコは割るとポキンと折れると聞きました」
「それは関係ない。そういう(思い込み)は危険だと思うよ」

   キノコ狩りによくでかける長野の人ですらこんなありさまなのだから、都会人にわかるはずがない。

   その相談員と山へ入ってみる。

「これは食用のチャナメツムタケ」「似ている毒タケがカキシメジ」

   たしかに似ていて区別がつかない。よく言われる「地味なものは安全」「虫が食っていれば大丈夫」「縦に裂ければ」「においがよければ」といったものは、全部あてにならないそうだ。

   スタジオに実物を並べてどちらがと解説されても、わかったようなわからんような。笠井は「食中毒を避けるには」と注意事項を並べたが、これも簡単じゃない。まず「キノコの名前を覚える」というのだが、「並んでるわけじゃないんだから、わかんないよー」(タレント・高木美保〕

   次の見分けるポイントは「なし」

   エッ?

「キノコによっては見分けがつかないものもあります。迷ったときは『保健所など鑑定できる人に見分けてもらう』『知らないキノコは食べない』」(笠井)

   そう、昔からそういう風にあつかってきたものですよ。ただ、ことしは町中でもやたらキ ノコが目につくのはたしか。夏からの気候のせいなのか、これには誰からも言及がなかった。

   最後に笠井が「これだけは食べないように」と出したのが「ドクツルタケ」。「死亡率は70%だそうです」

   「ふぐは食いたし、命は惜しし」というのがあるが、それほどまでし、食べたいものじゃないよね。キノコなんて。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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