中国国内ネット「デモ」「反日」「集合」など検索ブロック

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   中国内陸部で起こった反日デモはきのう(2010年10月18日) の武漢で3日連続となったが、大学生が携帯電話やツイッターなどで連絡を取り合うなど、様子が少しわかってきた。しかし、今後がなかなか読めない。

   内陸部は高度成長の沿海部に比べ、いわば取り残された地方だ。デモも20代の学生が中心で、数年前の北京、上海などとは異なる。また、テレビ・新聞もデモについては一切報道しておらず、参加者の大学生たちはショートメールでデモを知ったという。

警察「学生はいいが失業者の参加ダメ」

   レポーターの大村正樹によると、若者たちはムービーも持っていて、これはネットで流すため。過激な書き込みは当局が消去しており、まったくのいたちごっこ。とくに、「遊行(デモ)」「民情」「反日」「散歩」「綿陽」「集合」「成都」「活動」などは、検索でブロックされてしまうという。

   唯一生きているのがツイッターだ。学生たちはケータイを片手に、刻々とネットへの書き込みをつづけていた。外国人の名前を使ったりもあるらしい。書き込みには「反日デモはおかしい」などの冷静なものもあった。

   産経新聞の山本秀也・東アジア室長は、今週末に沿海部でデモが起こるかどうか今後の広がりを判断する材料になると言う。

「(反政府でなく)反日を掲げるかぎり、政府はおさえにくい。学生もそれをわかってうまく利用している」

   別の専門家は「もう少したたないとわからない」という。内陸部は政府への不満のマグマがたまっているが、警察も「学生はいいが、無職の人が参加すると…」と話しているという。政府への不満の爆発が怖いのだ。

   司会の小倉智昭「プラカードを見ると、琉球奪還なんて書いてあるんだから。そこまでいくのかと思っちゃう」

   それをだれが煽っているのかだろう。内陸部には尖閣諸島なんて遠い世界の話のはずである。

   きょうの朝刊では、習近平・国家副主席がきのう中央軍事委員会副主席になったと報じられ、胡錦濤氏の後継に確定したと伝えられている。

   大村が「昨年12月に天皇との会見を強引に求めた人だ」とわざわざ大声で言う。しかし、あれは宮内庁長官が血迷っただけのことだ。こうなると、ますます無理をしても天皇と会見させた政府判断は正しいことになる。それにしても、難儀な国である。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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