「柳腰・仙谷と逃げ腰・菅」どっちが影でどっちが表か

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   菅政権にとって初の国会論戦の場で、すっかり影の薄くなった菅首相に代わって、存在感を増す女房役の仙谷官房長官。司会のみのもんたが「『影の総理』と書かれていますが、もう表ですよね」と皮肉りながら、悪妻なのか良妻なのか仙谷官房長官を取り上げた。

   国会論戦では尖閣諸島の中国漁船衝突事件、「小沢強制起訴」をめぐる民主党内の処分など、野党の追及材料は事欠かない。

   一方、菅首相はどこから何が飛んでくるか分からない守りには意外に弱いことを露呈した。野党から「総理、明言して下さい」に、呼ばれもしないのに登場している仙谷。「仙谷さんが総理大臣ですか」と揶揄されてもひるまず、再三にわたって首相の助っ人役を演じている。

   尖閣問題で野党から弱腰外交、軟弱外交を突かれた仙谷は「弱腰とおっしゃるけど、柳腰というしたたかで強い腰の入れ方もある」と、これも柳に風と受け流した。

見えない日本の政治

   「役割分担では」(杉尾秀哉TBS解説室長)という見方もあるが、こうまで頻繁に弁護士が『首相代理人』として登場すると、実質上は仙谷政権ではと思えてくる。

   週刊エコノミスト編集長の内野雅一がこれに次のような的を射たコメントを放った。

「日本のリーダーシップを考えたら仙谷さんは出過ぎですよ。菅さんが国会答弁に出なきゃいけないし、民主党のなかでも小沢さんの前に出なきゃいけない。
   その影が全く見えない日本の政治の弱さ、国民のかなしみはそこにあると思う。それをよしとする民主党政権がだらしない」

   『政治とカネ』の問題で世論からの支持を得て政権の座に着いた菅首相、いつまでも『柳腰の女房』に頼っているわけにもいくまい。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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