谷亮子参院議員が柔道界の第一線を退くと発表。選挙の立候補時には、議員と一流柔道家の両立を目指すとして物議をかもしたが、実際は両者が並び立つ暇もほとんどないまま、「両立」はあっさりと終焉を迎えた。
選挙向けイメージ戦略
政治評論家の有馬晴海はVTRコメントで、早晩、柔道を引退するのは既定路線であり、選挙時はどっちも両立できる「スーパー谷議員」をアピールするイメージ戦略だったのではないかと分析する。両立は茶番だったというワケだ。
スタジオでは、コメンテイターの勝谷誠彦の怒りが収まらない。悪辣な詐欺に遭ったとでも言わんばかり、血相変えて、まくしたてる。
「両立するということで投票した人も多いわけですから! やるならやってみろとみんな投票してるわけですから! 柔道家辞めるなら、議員も辞めて、一からやり直すべきでしょう」
「まあ、そこ(両立)で票を入れてる人がほとんどかどうか、わかりませんけどね」
司会の加藤浩次はワンパターンな芸に飽き飽きした視聴者のように、眠そうに応えた。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト