「沖縄・不発弾」自衛隊だけでは処理70~80年―米軍もやれ!

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「まだ沖縄で戦争は終わっていません」

   米軍基地移設問題ではない。10月17日(2010年)昼、那覇市内の住宅密集地で「ドーン」と鳴り響いた艦砲弾処理のことだ。太平洋戦争末期の沖縄戦で米軍艦から撃ち込まれた砲弾だった。

   いまだに残る沖縄戦のツメ跡。「朝ズバ!」は井上貴博アナが現地に飛び取材した。

被害これまで750人死亡1300人負傷

   那覇市内の住宅建設現場で不発弾が見つかったのは7月。長さ90センチ、重さ118キロの8インチ艦砲弾で、普通は砲弾を移送して処理が行われるが、腐食が激しく移送は危険とあって発見現場で処理された。300㎡の住民2800人を避難させ、周辺道路も通行禁止、鉄製の円筒状の中に砲弾を入れ行われた。

   右往左往した普天間基地移設問題の時ですら、政府は一顧だにしなかった不発弾。今年に入って発見、処理された数は24件にものぼる。しかし、激戦のあった南部を中心に、まだ2200トンもの爆弾が未処理のまま地中に眠っているとみられ、処理するのに70~80年はかかるという。

   何がきっかけで爆発するか分からない状態で、これまで750人が死亡し、1300人が負傷している。

「この不発弾を処理するのは不可能ではないかと思うくらいありますね」
「まだ沖縄戦は終わっていないという感じがしますよ」

   さらにこんな怒りも。

「米軍が落としたんだから、米軍が拾って処理するのが当たり前」

   陸上自衛隊が処理に当たっているが、処理数は年間わずか30トン足らずというありさま。

   「もっと積極的に取り組んで欲しい」と県民が訴えるのも当然のことだ。

   スタジオでは、司会のみのもんたが2200トンの不発弾に、「米軍に相当の不良品を納めていたんじゃないの?」と言う。不発弾で命が助かった人もいただろうが、さてその処理をどうするか。沖縄の基地問題も大事だが、県民の足元の安全をおろそかにしたのでは本末転倒というほかない。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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