11日(2010年10月)、九州・伊万里湾で貴重な映像が撮られたという。イノシシが海を時速4キロほどのスピードで泳いでいたのだ。このイノシシは距離にして2.5㎞ほど泳いだ計算だという。
「山」のイメージの強いイノシシだが、専門家によれば「哺乳類はだいたい泳げる」とのことで、イノシシも1~2時間は余裕で泳げるのだとか。さらに瀬戸内海、九州北部あたりでは、泳ぐイノシシは珍しいどころか、頻繁に目撃されており、どうやら島から島へと泳いで渡っているらしいという。
司会の加藤浩次は「珍しくないんですね」とダメ出し。それでも「映像」は珍しい――といったことらしいが、現地で当たり前すぎて誰も撮らないだけかもしれない。
イノシシはなぜ泳ぐのか。番組によれば、犬などに追われて逃げたり、パニックになったり、エサを求めてだったり、あるいは「メスを求めて恋の旅路」という可能性も。実際、秋から冬にかけてのイノシシの繁殖期になると、泳ぐイノシシの目撃が多くなるという。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト