大沢親分「あっぱれ三唱」で拍手の葬式

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   大沢親分こと大沢啓二さん(78) の告別式がきのう(14日)、芝の増上寺で行われ、約800人が参列した。18歳のときから野球人生を共にし、テレビ番組でも11年間一緒だった張本勲氏(70)も弔辞を読んだ。

「大沢さん、悲しい。口惜しい。残念です。呆然としてます。ありがとうございました。振り返れば昭和34年、 駒沢球場で『お前が張本か。頑張れよ』と声をかけていただいた。以来半世紀、大変お世話になりました。
   目一杯生きてこられました。どうぞ安らかにお休みください。来世があると聞きます。いずれ私どももそちらへ参ります。また『喝』『あっぱれ』をやりましょう。78年間野球一筋に生きてこられた大沢さんに、あっぱれです」

棺に球団旗やボール

   テレビで司会者として11年間共演した関口宏氏(67)は、「先輩、というより親分という方がしっくりします。口惜しいし残念です。野球、スポーツに限らず、社会のありように天から『喝!』『あっぱれ』と声を送ってください。ごくろうさまでした。ありがとうございました」

   王貞治氏(70)はカメラに向かって、「『ヒットだ、点が入った』という場面で大沢さんがいたと、それくらい強烈な印象を持ってます。キャンプを訪ねてくださっても、ついつい大沢さんだと本当のことをしゃべっちゃう」と話す。

   しめくくりは、葬儀委員長をつとめた黒江透修氏が、「あっぱれ」と書いた扇子を手に、「最後に感謝の気持ちをこめて、『あっぱれ三唱』を」と切り出し、「大沢親分、あっぱれー」とやった。葬儀には珍しく拍手が湧いた。

   棺には優勝した時の日ハムの球団旗がかけられ、ベッドで手にしていたというボール、「喝」「あっぱれ」と書いた扇子などが納められた。

   司会の小倉智昭「立派なご葬儀で、これも人徳ですよね」

   芸能デスクの前田忠明「とっても素敵な送り方だった。このところ、一時代を築いた方が次々と亡くなって、死というものを考えるようになった」

   小倉「われわれの世代はわかるんですが、長生きするようになって、若い人が(亡くなった人のことを)知らないというのが寂しいね」

   前田「知らなかったら、勉強してくれよってね」(笑い)

   「そりゃあ無理だよ」って、親分はいうだろうな。はは!

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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