葉もの野菜の高騰が続くなかで、秋の高級食材「国産マツタケ」が大豊作だ。先週から市場に大量出荷され、値段も例年の半値、香りのよい国産マツタケがようやく庶民の口にも届きそうだ。
国産マツタケは高いので例年は置いていないという東京・江東区の激安スーパー、「今年は値段が安いので置いている」という。
東京・赤坂のマツタケ専門の料亭。1万500円のコースでは中国産マツタケを使用していたが、今年は国産マツタケに切り替えたという。
例年の5倍も生えてきた!
というわけで、「朝ズバ!」リポーターが大豊作の現場、岩手県岩泉町の山へ出かけた。山肌のいたる所にマツタケが群生。山の所有者は「今年は異常で、例年の5倍はある」という。
なぜ大豊作になったのか。地元で信じられているのは、今月3日(2010年10月)の「まつたけ祭り」に建立されたという松茸神社。さっそく翌週からご利益があり、大豊作が始まったという。
行ってみると、山の中に建てられた小さな祠の前には、鳥居の代わりに2本のマツタケの木像、祠のなかにはやはりマツタケが『チン座』していた。
このご利益の他には何が原因なのか。マツタケに詳しい京都大の吉村文彦博士はこう解説した。
「猛暑が大豊作につながっている。9月半ば以降穏やかに気温が下がったのと、適当に雨があったのが主たる原因」
スタジオでは、山盛りになった岩手県産のマツタケに、司会のみのもんたが、「オイ、オイ、オイ。初めて見るこんな大きいの!」と絶叫。コメンテーターは出されたマツタケご飯を味わうのに忙しく、コメントどころではなかった。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト