勉強一筋『むかわの二宮金次郎』と呼ばれたノーベル賞「鈴木章少年」

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   ノーベル化学賞を受賞した鈴木章・北大名誉教授はシシャモの町「北海道むかわ町(旧鵡川町)」で生まれ育った。「朝ズバ!」は北の大地に誕生した受賞を取り巻く関係者の喜びの声を伝えた。

   鈴木教授から受賞の知らせを聞いた妻(陽子)はこう話す。

   「分かっていると思ったのでしょうけど、『当たっちゃったよ』と言っただけ。私もおめでとうと言うべきなのでしょうけど、ビックリしちゃって『あら、困ったわね、大変なことになったわね~』と言ってしまった」といたって普通のやり取りだったという。

電車でも歩いていても本、本、本

   このシシャモの町で、シシャモ販売を営む鈴木教授の弟(譲)と電話がつながった。

   司会のみのもんたが「どんなお兄さんでしたか」と聞くと、弟は「とにかく勉強一筋の兄貴でした。高校通学では道を歩いている時も本を読み、電車に乗っている時も本。『むかわの二宮金次郎』と言われていた」と話す。

   スタジオで生出演した、北大で一緒だったという長田義仁・前北大副学長(現理化学研究所副所長)は、受賞の理由になった「有機合成におけるパラジウム触媒クロスカップリング」を分かりやすく説明した後、「これで北大も大きく飛躍する契機になると思います」と言いながら、次のような北大のPR。

「いい大学ですよ。キャンパスは美しいし、空気はいい。先生方の人柄も大変素晴らしいし、学生諸君もそうなんです」

   これにはみのも「やっぱり前副学長という感じですね」。

   鈴木教授が受賞の喜びを語ったなかで、次のようなコメントが心に残った。

「研究をやっていくと、人生においてもそうだと思いますが、何か機会に恵まれ、それを進めるとよい仕事ができるケースがある。こういうチャンスを神様は平等に与えて下さっていると思うんです。
努力とか、注意深さとか、熱心さがないと幸運をキャッチできない。幸運をつかむ機会を大事にしなければいけないと私は考えています」

   努力を積み重ね、世の中の進歩に多大な貢献をしたノーベル賞受賞者ならではの重みのある言葉だ。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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