「菅・温会談」やっと実現。廊下で25分間「尖閣領有」で双方主張

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   「菅首相と中国の温家宝首相が会談。現在の状況はよくないとの認識で一致した」

   『朝ズバ!』が5日(2010年10月)早朝にベルギー・ブリュッセルから飛び込んできた速報を報じた。

   現地からの報道などによると、ASEM(アジア欧州会議)首脳会合のワーキングディナー終了後の4日夜(日本時間5日未明)、2人は廊下を歩きながら挨拶、近くのイスに座って約25分間会談した。

   会談のなかで菅首相は、「尖閣諸島はわが国固有の領土であり、領土問題は存在しない」ことを伝えたという。これに対し、温首相からも同諸島を領土とする中国側の見解が示されたようだが、詳細は明らかにされていない。

   また、会談では尖閣諸島沖の衝突事件を巡ってこう着状態になっている日中関係について、「現在の状況はよくないとの認識で一致。戦略的互恵関係を進展させるとという原点に戻ることを確認した」という。

   さらに、「ハイレベルの協議を開催する」ことや、「民間の日中交流も復活させる」ことでも合意した。

ハイレベル協議、民間交流復活

   スタジオではTBS解説委員室長の杉尾秀哉が「ここからいい方向に向かっていくのではないか」、東京新聞政治部次長の金井辰樹も「会ったことはいいこと」ととらえたが、日大教授の高木美也子は次のような注文をつけた。

「温家宝さんが尖閣諸島について何をどう言及したのか、『わが国固有の領土』という菅さんの主張にどういう返事をしたのか聞きたかった」

   たしかにそこが一番肝心なところだが、司会のみのもんたは「25分間は長いですよ。どこまで公表するか連絡し合っているのでしょう」と言いながら、聞いてみたい人の筆頭にあの怖い女性の名を挙げた。

「あの方、姜瑜・外務省副報道局長に聞いてみたいですね、何と言うか」

   ただ、これで一件落着かとなると、むしろ逆ではないか。昔から、領土問題は結局は軍事力といわれるほど難しい。中国側は簡単に主張を下ろさないだろうから、日本としてはきちっと多角的な戦略を立てて長期戦覚悟で臨む必要がある。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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