TBSが今シーズンで横浜ベイスターズを売却することはほぼ間違いないようだが、3年連続のドン尻、90敗以上の球団をどこが買うのか。もっとも有力視されているのは、住生活グループだ。住宅関連グループで傘下にトステム、INAX、東洋エクステリアなどを持ち、東証1部上場。今年1月、グループブランドを「LIXIL(リクシル)」とし、この知名度アップのためにベイスターズ買収に意欲的と見られている。ただ、2010年3月期は連結ベースで売上高を減らし、純利益もマイナスとなっていることから、不確定の要素も多い。
「2002年にTBSがマルハから球団を買ったときは140億円で、今回もそのくらいでしょう。ただ、このほかに、球団の譲渡を受けると、日本野球機構に25億円の預かり保証金と4億円の野球振興協力金、1億円の加入手数料の計30億円が必要になります。さらに、ベイスターズの赤字補填にTBSは毎年約20億円をつぎ込んでいましたから、球団を所有しようとするととりあえず200億円近い金を用意しなければならないわけです」(プロ野球関係者)
売却先には大手食品メーカーやIT企業の名前もあがっているが、球団誘致に熱心なのが新潟県。知事自ら県立球場「ハードオフ新潟」を準フライチャイズでどうかと要請する方向だという。来シーズンから参加するためには、11月30日までにオーナー会議などの承認を受けなければならない。(テレビウォッチ編集部)