40歳のクルム伊達公子の健闘が日本中に勇気を与えている。東レ・パンパシフィック・オープンで、初戦にシャラポワ(世界ランク15位、23歳)、2回戦でハンチュコバ(同29位、27歳)をともにフルセットの末に破った。いまランクは67位。年齢差とランクの差を乗り越えた勝利にみな感動した。
3回戦のきのう(2010年9月29日)、伊達は全仏女王、世界ランク8位のスキアボーネ(イタリア、30歳)にストレートで敗れ、ベスト8進出はならなかった。3日連続の疲労がきていたという。そのあともダブルス1回戦に出場したが、これも敗れた。しかし、伊達には笑顔があった。
本人は「年齢に関係なく、自分の1度きりの人生でやりたいことは踏み出す勇気を持つ事がすごく大事なんじゃないかな」と、ここでも笑顔だった。
かつて世界ランキング4位 (95年)に上り詰めたあと、1996年に引退したが、マラソンなどの筋力トレーニングは続けていた。2001年に結婚し、夫の勧めで08年4月 に復帰。11年のブランクだった。その時のランキングは425位。その後は順調に活動を続けている。その秘密は何か。
ランク100位までで最年長
20代の彼女との違いを、 フォトジャーナリストの塚越亘氏は「まず筋肉が違う。昔はこんなに筋肉はなかった。また、負けても笑顔がある。20代の頃は日本一の重圧を背負っていた。いまは楽しくやっている」と言う。
東ちづる(女優)がとまらない。
「スーパーウーマンを作っているのはスーパーダーリンですよ。彼の支えどころか応援ですよね、人の女性として輝いてほしいという。いい夫婦ですね」
小木逸平アナ「できるんなら、やればいいと」
東「そんなレベルじゃない」ともうダーリン礼賛だ。
赤江珠緒キャスター「ランク100位 まででは最年長。テニスプレーヤーの可能性を広げたといわれている」
東「笑顔が20代のときと全然違いますよね。いま輝いてる」
やくみつる(漫画家)「そうしようという心持ちがね。私は正反対で、言う資格もないが……」
赤江「40歳のときは?」
やく「40歳のときに生前還暦祝いをやってしまいましてね(笑い)。そうするとそうなっちゃう」
鳥越俊太郎(ジャーナリスト)「筋肉がね。ボクも4月から筋トレやってますけど、筋肉はいくつになっても鍛えられる。(映像を見て)見てご覧なさい、あの筋肉」
赤江「筋肉は裏切らない」(笑い)