米大リーグ・マリナーズのイチローが、10年 連続200本安打を達成した。日本時間のきょう(2010年9月24日)午前1時からのブルージェ イズ戦、第2打席でレフト前ヒットで「あと1本」。 そして第3打席でセンター前に運んで、前人未到の記録を作った。
達成と同時に球場は総立ち。ベンチも全員が出て祝福を送ったが、当のイチローは、いつもながらの淡々とした表情でヘルメットを脱いで、歓声にこたえていた。あとの会見でも、「チームメイトが祝福してくれているのを見て、喜んでいいんだなと思った」 ったく、イチローらしい。
分刻みで決まっている生活スケジュール
今年は4分の1以上が内野安打だ。速さがイチローの武器。本塁と1塁間は27.43メートル。普通の選手は4.2秒だが、イチローは3.7秒。しかも21歳 のときも36歳のいまも変わらないという。
むろん、大変な精進の賜物だし、打席に入るまでのストレッチなどの動作も決まっている。つんのめるような走り方も考えられたものだという。これに最多安打記録をもつピート・ローズが、「3割弱が内野安打というのが3、4シーズンある。世界一幸運な男だ」と言った。小木逸平アナが「たまたま足が速いからセーフになってるみたいな(言い方ですね)」
長嶋一茂(スポーツ評論家)もかみついた。
「このコメントはどうかな。内野安打ってのは技術があって、打てるものならみんな打つ。彼は打ちながら1歩を踏み出している。誰にも真似できない技術。幸運ではなく技術です」
大谷昭宏(ジャーナリスト)「見に行ったことがあるけど、いちばん早くから練習していた」
赤江珠緒キャスター「体脂肪率が23歳 の時と同じ6%だそうで。私は同い年なんですけど、ちょっと走ったら息切れがして…」(笑い)
とにかくストイックで、1日のスケジュールがきちっと決まっている。朝は必ず家でカレーライスを食べて、2時45分に球場入り、室内トレーニング、マッサージ。4時20分から全体練習、午後7時から試合で、11時には帰宅して食事。これをチームメイトは「イチロー時計」というのだそうだ。
コメンテーターの木場弘子が意外や詳しい。
「WBCのとき、努力の人だなと思った。一番に現れて、体をほぐすだけで大汗かいていた」
赤江が「感覚をも管理する」という。何のことかと思ったら、他の選手のバットやグローブには触らない。
長嶋「かなり敏感な人。野球はもともと感性のスポーツだから、高度な感性を持っているんでしょう。おっちょこちょいはよく他人のバットを借りてヒット打ったり、バット折っちゃったりする」(笑い)
それって、自分のことじゃないのか。それとも、父親のこと?