「実は、かみさんも応募しました」
こう言いながら『NEWSッス』コーナーで大竹真アナが取り上げたのは、「時給11万2000円」という謎の高額アルバイト募集。残念ながら、このコラムがJ‐CASTに掲載される頃には応募が締め切られているのだが、この高額アルバイトの仕事は何なのか。
応募者11万人
募集したのは「サイバード」という会社。わずか1人の募集だが、詳しい仕事の内容は明かされず、高い時給と「年齢、性別、学歴不問、未経験者大歓迎」という好条件にひかれて応募した人は11万人を超えたという。
番組の記者が会社を訪れ担当者に聞くと、「時給だけだと怪しく見えちゃうんですけど、3時間ぐらいのちゃんとした仕事です。身の危険があるわけではないのでご安心ください」と言う。
実は、これにはこんなカラクリがあった。
来月封切られる映画『インシテミル』。11万2000円につられて7日間にわたる新企画の実験に参加した男女10人が、殺人ゲームに巻き込まれていくサスペンス映画だ。高額アルバイト募集は、どうやらこの映画の宣伝を狙ったタイアップ企画のようだ。
時給11万2000円の仕事の中身は、来月7日の試写会のスタッフ業務で、受付や人員整理などの雑用だという。
もっとも、応募の締め切りは本日24日(2010年9月)午前9時まで。記者が「延長とかお願いできませんか」と食い下がると、担当者はその場で「じゃあ、午前10時までということで」と1時間延長が決まった。
スタジオでは、司会の加藤浩次が怪訝な顔で「締め切り時間って、あんなに簡単に延長されるものなんですかね」
テリー伊藤「映画会社はいい宣伝になって安いもんだ」
今はやりの「無料戦略」と発想は同じ。